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装蹄師って何だろう?


 

装蹄師(そうていし)とは、

 読んで字のごとく、平たく言えば「馬の靴屋さん」なのだ。一般の方が装蹄師の仕事を見ると、「床屋(散髪屋)」と同じのような印象を持つかもしれない。1ヶ月もたてば蹄も伸びてきて、格好悪いから切ってもらおう、と。また、「職人」だと思う人もいるでしょう。

 でも実際は、単に蹄を切って蹄鉄を付ければいいというわけではなく、馬に合わせて細かい調整を行わなくてはいけない。単純な技術的な面や、場合によってはやはり、技術職として「職人」的な要素も必要ではあるけれど、「経験やカン(=職人)」だけではなく、解剖学、生理学、運動学など、「現代科学に基づいた知識」を元に、獣医には出来ない治療(装蹄療法)を行い、馬の足(学術的に言うと「肢」)の疾患を治したり、症状を緩和したりもする。
 そんな凄いことをしていながら、端から見ている限りでは簡単そうにやって見えるのが凄い。実際やってみるとめちゃくちゃ難しいんだけどね。

 つまり、この仕事の本質的な部分は「歯科医」にとてもよく似ているのだ。しかし、日本では装蹄師の地位はあまり高くない。学歴社会的な考え方として、獣医は大学出てないとなれないのに対して、装蹄師は大卒の人間が少ないからじゃないかな、って気はするけどね。

 競馬なんかは特に、装蹄師の腕の善し悪しがレースの結果につながってしまいかねないという、重要な職業なのだ(なのにダビスタなんかに出てこないのは何故だろう?)

 ちまたでは、親近感を込めて「鉄屋(さん)」などと呼ぶ人もいるようですが、一種の差別用語です。これを見た貴方は、今日からこの言葉を使わないようにしましょう。(左利きの人に対して「ぎっ○ょさん」なんて言っても、言われた人はいい感じしないでしょ?)


大まかな仕事の流れ(乗馬)
1.馬を連れてくる。歩き方を見ておかしなところがないかチェック。蹄が外見上おかしくないかも見る。 
2.専用の道具(釘節刀(ちょうせつとう)、剪鉗(せんかん)、金槌(「そうていづち」と呼ばれている))を使って蹄鉄を外す。 
3.削蹄(爪切り)開始。立ちかた、蹄の状態などを見て切り方を調節。 
4.火炉(ほど)で鉄を熱し、馬の蹄に合わせて形を整える。 
5.密着感を増すように焼けた鉄で蹄を焼く(熱くはない)。蹄叉腐爛なんかも焼いたりする。 
6.形が決まったら、鉄を水につけて冷やし、釘で直接蹄に打ち付ける(痛くはない)。 
7.蹄から突き出た釘を処理して出来上がり。
 途中、細かい作業は割愛させていただきました。ごめんなさい。

手慣れたプロなら1頭1時間足らずで仕上げてしまう(競走馬の場合は基本的に火を使わないのでもっと早い)!

装蹄師いろいろ


装蹄師―競走馬に夢を打つ
PHP研究所
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装蹄師のナマの生活がいちばんよくわかる本です。
装蹄師になるのは一つの通過点に過ぎません。
ここには、装蹄になったあとの心構えなどが記されています。
装蹄師を目指されている方は必読です!
他にも、関連書籍のコーナーでは装蹄や馬にまつわる本を多数紹介しています。



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